西原珈琲店の世界のコーヒー11月の限定コーヒーは、
『レテフォホ・コリーナ34』です。(つい、噛んでしまいそうです)
東ティモール共和国からのコーヒーです。
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世界で最も新しい国の一つ「東ティモール共和国」をご存知でしょうか?
外務省HPより
「インドネシア東部に位置するティモール島の東部にあり、人口は 約92万人(2004年センサス)、国土は日本の岩手県ほどの大きさで、山が多い地形となっています。」
photo by United Nations Photo CC
「16世紀頃から1974年までポルトガルの植民地でしたが、ポルトガルが主権を放棄した後、インドネシアが東ティモールを事実上併合しました。
1999年8月には、インドネシア政府提案の拡大自治案の是非を問う直接住民投票が実施され、約8割の住民が東ティモールの分離・独立を選択しました。
しかし直後の独立に反対する勢力による破壊・暴力行為により、多くの施設や家屋が破壊されました。その後、国際社会の支援のもとで独立に向けた国づくりがすすめられ、2002年5月20日に独立しました。」
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まだ、誕生して12年の新しい国です。
photo by United Nations Photo CC
東ティモールでは、コーヒーは唯一の換金作物であり、国民の4人に1人がコーヒー生産者と言われています。
実は、日本は東ティモールのコーヒー産業に深い関わりあります。
photo by Karen Eliot CC
2003年、まだ日本のNPO法人が 東ティモール復興のため、コーヒー生産者支援を始めました。
当初35世帯だった農家は、現在約600世帯に増えました。
「品質管理」という概念を伝え、チェリーの選別、乾燥、精選工程にいたるまで、指導を重ねてきました。
長年にわたる努力が実り、高品質コーヒーができるようになりました。
photo by United Nations Photo CC
※上記掲載の写真は本コーヒー農園とは関係ありません。
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さて、その東ティモールから届けられた「レテフォホ・コリーナ34」です。
豆を見てみましょう。
大きく、胴のしっかりした力強い形をしています。
その香りは、天日乾燥らしい、少しエイジングしたような独特の香りを感じます。
その味は、まずは心地よい酸味が広がります。酸味の奥にはしっかりとしたコク。
飲みこむたびに豆本来の香ばしさとコクが、口の中で積み重なっていきます、
それはまるで、東ティモールの人々、そして日本の支援者達の、高品質コーヒーを作るまでの努力の結晶のように。
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コーヒーの原種でもあるティピカ品種、高地1450mのエルメラ県、レテフォホ村からのコーヒー豆です。
11月限定となっております。是非、ご賞味下さい。