これからのコーヒー、ザンビア
こちらはザンビアのコーヒー生産地のマップです。1970年代と若く、国内でもコーヒーはまだまだ普及しておらず、農業生産高の1%にも満たない状況です。この地図を見るとゾウ、ライオンの生息地と一緒に紹介されているところがさすが大自然アフリカですね。なんだかワクワクします。
まだコーヒーの歴史は浅いものの品質向上には、国をあげて取り組んでおり、ヨーロッパ中心へ輸出をしているザンビアを代表する農園で、今月のコーヒーの生産農園であるNCLLは国営農園となっています。日本もODAやJETROを通じて、生産拡大や輸出に協力をしているようです。詳しくはザンビア日本大使館記事をご覧ください。
アナエロビックへの冒険
面白いのが、コーヒーの精選において、ウォッシュド、ナチュラル、ハニーの他に、
アナエロビック
を採りいれている、ことです。
コーヒーの精製方法には大きく分けてナチュラルとウォッシュドがあり、その中間と言えるパルプドナチュラル(ハニー)が主流となっていましたが、最近、嫌気性発酵(アナエロビックファーメンテーション)という手法が採り入れられ始めました。
コーヒーチェリーを酸素が遮断された密閉容器内で発酵させるというもので、酸素を使わない微生物の働きを利用したものです。
発酵酵母の中には、酸素がないところで活動的になる酵母がいて、発酵すると、通常の発酵時とは違った味わいやフレーバーが生まれます。
酸素を嫌がる酵母を活発にするために、空気を抜いて発酵させるやり方を「嫌気性発酵」、今日のアナエロビックファーメンテーションと言います。コーヒーチェリーをタンクや容器などにつめ、空気を抜き、酸素をなくした状態で発酵させるやり方です。
ワインで取り入れてきた手法で、コーヒーではまだまだ前例が少なく冒険的な取り組みです。
柑橘の甘み
しっかりと感じるコク、やさしい甘み、柑橘の酸味が奥からじわじわと広がってくる。余韻はきゅっとまとまるバランスの良いストレートコーヒーです。
—-風味バランス—-
苦味 ★☆☆
酸味 ★★☆
コク ★★★
甘味 ★★☆
焙煎 ★★☆
フレーバー:ウッド、オレンジ