2022年7月の限定コーヒーは、ウガンダから、「ソル・デ・ラ・マニャーナ ウォッシュド・カツアイ」です。
●ボリビアのコーヒーについて
まずはボリビアのコーヒーについて紹介したいと思います。ボリビアは南米大陸に位置し、国土の30%以上をアンデス山脈が占めています。ボリビアの首都である「ラパス」は、標高が3500mもあり世界一高い首都と呼ばれ有名です。
コーヒー生産地として最も有名なブラジルやペルーに隣接していて、コーヒー栽培に適した地形や気候となっています。
ボリビアのコーヒーの歴史についても触れたいと思います。
19世紀のスペイン植民地時代に入植したスペイン人によって始められました。当初は、首都ラパスの近くで始まりましたが、標高が3000m以上の土地が多く、土壌も痩せていたために、コーヒー栽培はうまくいかなったようです。その後、栽培をする土地の標高を徐々に下げていき、標高1000~2000mの山の斜面などで栽培されるようになると、コーヒー豆の栽培は安定し、生産量は増加していったようです。
ボリビアの中でも特に、ユンガス地方のコパカバーナ農園のコーヒー豆は質の良いものとして輸出されています。当店でも以前コパカバーナ農園のコーヒーをご提供したことがあります。
●今回のコーヒーについて
今回のコーヒーの生産農園は、アグリカフェ社です。アグリカフェ社は、ボリビアで35年の歴史のある家族経営のコーヒー生産会社で、1986年にペドロ・ロドリゲス氏によって創業されました。
スペシャリティコーヒーと呼ばれる最高品質のコーヒー豆を自社農園で栽培し、世界のロースターへ提供しています。
ボリビアの生産農家・コミュニティ支援も行なっていて、今回の「ソル・デ・ラ・マニャーナ」は、彼らの支援プログラムの柱の一つです。
●ソル・デ・ラ・マニャーナプログラムについて
コーヒー生産者の育成を目的としたプログラムで、生産者の農園の質を向上させるために必要な研修や技術を提供しています。このプログラムは、生産者のための学校として設計されており、7年の歳月をかけて卒業することができます。生産者は、苗床から始まり、植え付け、収穫、害虫予防、剪定、財務管理など、コーヒー栽培のすべてのステップを指導されます。参加者の農園の質と量を向上させるとともに、家族の生活向上を支援しています。
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今回のコーヒーは、このプログラムにて生産されたものです。
ウォッシュド(水で洗ってチェリーを除去する精選方法)のカツアイ(コーヒーの品種)です。
さて、どんな味がするでしょうか。
●コーヒーのテイスティング
不思議な酸味を持ったコーヒーです。少し青草っぽい酸味と思うと、
鉄のような無機質な酸味もあります。
木の香りが優雅さを安らぎを運んでくれます。
豆の香ばしさもしっかりと感じられます。
余韻となる後味は雑味が残りますが、そこは次に期待したいです。
—-風味バランス—-
苦味 ★★☆
酸味 ★★★
コク ★★☆
甘味 ★☆☆
焙煎 ★★☆
フレーバー: 青草、鉄、濡れた木